保活について
[当ページは平成28年6月に実施した「保活セミナー」の内容を平成29年4月バージョンに修正した内容です]
長文になりますが、これを読めば、保活で何をすればいいのかわかります。
お手元に平成29年度 保育施設の利用についてのご案内と申請書一式(保育の利用申込書etc.)をご用意ください。
こちらからも見ることができます↓。
●保育施設の利用についてのご案内
●申請書一式
はじめに
「保活セミナー」を開こうと思ったのは、自分自身が何度も保活をして心身ともに疲労困憊した経験があるからです。
本来、産前産後・育児休業はお産で疲れた身体を癒し、親子の関係を育む大切な時間です。
それを『保活』に取られることはあってはならないことです。
この「保活セミナー」でお伝えできることは
①目黒区での保活に必要な知識・傾向
②たぞえ麻友が5回の保活をして得た経験(子どもは3人ですが、大田区で3回、目黒区で2回しています。)
③目黒区の保育園に関する情報 の3点です。
保活に費やす時間を減らし、「自分の体のメンテナンス、育児やスキルアップの時間をたくさんとってほしい」と切に思っています。
申請書
先ずは、申請書を見てみましょう。
とにかく申請書は早く書いて区役所で見てもらってください。
また、会社に就労証明書の依頼も忘れずに。その他、必要な添付資料も確認しましょう。
こちらに書くのは、就労状況、子どもに関すること、そして希望する保育園10個です。
内定までの流れ
この申請書をもとに、どのように内定が決まっていくのかというと、、、、
申請書をもとにポイントと優先順位が付けられます。
そのポイントと優先順位をもとに全ての申請書に1番、2番、3番・・・・・と同位が出ないよう順位付けされます。
図で言うと、ネコとアルパカは同じ40ポイントですが、優先順位でネコが上、アルパカが下になります。
そして、順位1番の人の第一希望の園に受入れ枠があれば内定。
もし、順位1番の人でも、希望している園に受入れ枠がなければ、第一候補ではなく、第二、第三と内定する園の候補は下がり、もし希望している園全てに受入れ枠がなければ不承諾となります。
簡単に説明するとこのように内定が決まって行きます。
内定率
ポイントと優先順位の内容については後ほど説明するとして、先ずは何ポイントだったら内定が取れる可能性があるのか、パーセンテージ%で見てみましょう。
【0歳クラス】
43ポイントならば100%、42ポイントならば99%、41ポイントも100%内定が出ています。
その下の40点が注目すべきところで、約半分の49.5%の申請で内定がでています。
つまり、41ポイントあれば内定、40ポイントだと五分五分です。
【1歳クラス】
最も激戦といわれる1歳クラスはどうでしょうか。
43ポイントで95%、42ポイントで85.9%、41ポイントで50%と既にこの時点で半分の内定率になっています。
そして、40ポイントに至っては8.6%です。
つまり、42ポイントあっても希望する保育園を絞ったりすると内定が得られない可能性もある。
40ポイントだと運任せというレベルです。
ポイント付与・認可外保育園について
さて、ではどのようにしてこのポイントが付与されるのかを見ていきましょう。
保育施設の利用についてのご案内の12ページを見てください。
「利用調整基準(選考)」というのがあります。
これがポイントの正式名称です。
確実に内定を得るためには42ポイントが必要ですが、多いパターンを参考としてお伝えします。
①基本指数で、一番上の「1居宅外就労 週5日かつ一日7時間以上の就労をしている 20」を両親共に付与され20×2=40を得て、さらに加点として「8認可外保育園 +2」で合計42ポイントとなります。
この加点は認可外保育園に預けて既に復帰しているということが対象になります。
認可外保育園というのは、同じ冊子の26ページの[2 東京都認証保育所]に記載されている保育園、東京都内であれば他の市・区にある認証保育所でも大丈夫です。
そして、現在認証保育所は認可保育園に移行したり、新設はなかったりと、こちらも入園は困難です。
なので、認証保育園以外の認可外保育園、いわゆる無認可と言われる保育園も視野に入れてください。
ちなみに、東京都のホームページから認証保育園以外の無認可保育園で都に届出ている事業所のリストがあるので、参考にしてください。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/hoiku/ninkagai/babyichiran_koukai.html
認可外保育園は価格は認可保育園とは違って高額になりますが、仕事を一度辞めてしまうことの生涯年収の減と認可外保育園の出費と比較すると、私個人の意見としては投資と思って認可外保育園に預けて会社を辞めないことをオススメします。
[補足:無認可についてはよくよく設備、保育理念、職員体制などを確認する必要があります!!!無認可保育園の課題についてはまた別途ブログでお伝えします。]
また、加点として②調整指数の「7地域型保育※ +2」というのもありますが、地域型保育は認可保育園なので、これに入れている人は一度保活をしたことのある方ですね。
※地域型保育 同じ冊子のp22の(2)小規模保育施設(地域型保育事業)
上位をねらう方法・優先順位
では次に、同じ点数で並んだときに如何にして上位を狙って行くかという話しにうつります。
同じ冊子の13ページ ③指数同位の優先順位を見てください。
兄弟姉妹が既に保育園に在園している場合は「7兄弟姉妹・・・」で優先がつきますが、お一人めのお子さんの場合は「9認可外受託認定日の早い者」が争点になります。(最近は、兄弟姉妹優先がついても安心できない状況ではあります。)
この認可外受託認定日とは2つの条件が揃った日です。
条件1.先ほど述べた認可外保育園(認証保育園、無認可保育園等の保育施設)に預けていること(週3日かつ1日4時間以上継続して1ヶ月以上預け、対価を支払っていること。注:親や親戚に預けた場合は対象になりません。)
条件2.職場復帰をしていること。この2つの条件が揃った日が『受託認定日』となります。
これが早ければ早いほど優先順位があがります。
また、条件1.が何とかなりそうな方でも、条件2.で育児休業を切り上げて復帰することでうまくいかないということも聞いたことがあります。
これはどなたにもオススメしたいことですが、職場の上司と人事には保育園に入れるかどうかの状況を早めに共有してください(私は昔、会社で人事をやっていたこともあります。本当にお願いします。)。
「日本死ね」のブログで幾分と待機児童問題についてはママ・おばあちゃん以外も知ってくれるようになりましたが、まだ保育園に入ることの大変さを知らない上司・人事はいます。
会社も復帰できるのか、できないのか、突然伝えるよりは前もって相談しましょう(社会人の基本:ホウ・レン・ソウがここでも役立ちます)。
用語まとめ
ここまでで、認可とか認証とか認可外とか、いろいろな言葉出てきています。一表にまとめたので、ご参照ください。
落とし穴 ①マイナスポイント
さて、次に落とし穴について説明しようと思いますが、前回の「保活セミナー」ではここで「マイナスポイント」について説明しました。例えば、「夜間就労」とか「休日就労」について。
冊子の冒頭に差し込まれているピンクのページⅱページに記載がありますが、今年度からなくなりました。
区に掛け合った成果が出てよかったと思います。
それでも、まだ4つほどマイナスポイントがありますので、ご自身が該当しないか確かめてくださいね。
落とし穴 ②希望園
もう一つの落とし穴は「希望園」です。
冒頭のどうやったら内定が出るのか?の話しの中で順位が上でも希望の園に空き枠がなければ不承諾という話しをしました。
つまり、マッチングがうまくいかないと内定が出ません。
その対策として
1.倍率の低いところ(傾向としては、小規模保育・新設園・駅から遠い)
2.勤務経路を変えても通えるところで
3.とにかく希望園は10個めいっぱい書く(注:内定辞退はー1ポイントで二次申請に不利。)の3点です。
倍率がわかる申込み数と内定数の表は区役所の窓口でもらいましょう。
(ここで掲載できればいいんですけどね。。。)
その他 役所詣出って意味あるの?
よく耳にする「役所詣出」ですが、ある側面では意味があります。
申請書の不備がないかとか、マイナスポイントの適応にならないかという申請書に関することと、新規開設園等の情報収集です。
確認したいことがあるときに行ければOKで、無理に何度も何度も通う必要はありません。
顔と名前を覚えてもらっても内定にはつながりません。
その他 他区への引越し
よくご意見いただくのが、どこかに引越しをしようと思います、といったお声です。
しかし、よく考えてください。
23区の中で待機児童が解消しそうになった荒川区は、その翌年にぐーんと待機児童数が増加しました。
考えることは皆さん同じで、待機児童が減った区に引越しをされる、すると保活が激戦となり待機児童が増加。
隣の品川区も同様です。
前に品川区長さんのインタビュー記事に「区民の方から、保育園に入れると思って品川区に引越しをしたのに入れませんでした。どうしてくれるんですか。という内容の手紙をもらった。」というのを読みました。
隣接区ではどこも同じように保活戦線まっただ中です。
引越しを考えるのならば、23区以外でもっと都心から離れたところで既に待機児童が0どころか常に定員割れがあるところが望ましいです。
それだと通勤時間が長くなってお迎え時間に間に合わなくなるから難しいんですよね。本当に辛い現状です。
今後やること
今後やっていただきたいこと
①「保育施設の利用についてのご案内」を見ながら、申請書を書く
②区役所の窓口で、想定されるご自身のポイントを確認する
③認可外保育園の予約をする
④通園できれば通園し、職場復帰をし、受託認定書をもらう
注:6月のセミナー時点では通園して職場復帰をする時間的余裕もありました。
今は11月ですので、平成29年4月の入所申請のために、今から認可外保育園を探し、復帰を会社にかけあい受託認定書をもらうことは時間的に現実的ではありません。
しかし、だから認可外に通わない、復帰しない、のではなく、途中入所や次年度の保活のために今から受託認定日を早く取得できるよう動きましょう。また、③認可外保育園の見学と順番待ちリストに名前を載せてもらうことは重要ですので、やりましょう。
((仮称)かえで保育園(第六中学校跡地)が平成29年4月開所予定から延期になりました。ということは、年度途中で開所する可能性も高いです。)
もし不承諾通知をもらったらやることについては、今はまだ考えず、また後日。
情報収集
私のfacebook[たぞえ麻友と目黒区の未来を創る会]やtwitter[たぞえ麻友]でも区政情報、特に保育園情報も力を入れて発信しているので、フォローしていただれば少しお役に立つと思います。
また、区役所の窓口では、「確実」とか「大丈夫です」とは絶対に言いません。
聞かれないことをあちらからあえて言うことはないので(一部とても親切で保活をわかっている職員はいます。)、どんどん自分から質問してください。
質疑応答・意見交換
●認可外保育園の見学の予約が取れません
→それはがんばるしかない、もしくは直接行ってみるとか、または見学申し込み時間以外に見学申込ではなく現状の申込数を聞くとか、いつ頃だった見学の予約が取れそうとか保育園に相談してみる。
あとは、保活仲間と一緒にがんばりましょう。
●認可外保育園が100人待ちと聞きました。
→その順番待ちリスト100人というのは、もちろん認可保育園にも申請をするし、複数園に申込みをしている人がほとんどです。
なので、認可保育園に決定したり、他の園の内定が出たら消えていく数です。
実際、認可外保育園を運営されている方に話しを聞くと、認可保育園の内定通知発送後に順番待ちリストにある方々に電話をするとほとんどお断りされる、と聞きました。
なので、その電話をかけてもらえるようどんなに順番待ちリストが長いと聞いてもリストに名前を入れてもらってください。
そして、これは不承諾通知をもらってからのふんばりになるのですが、例え予約リストに乗っていなくても認可外保育園にはもう一度連絡してみると、ごくまれに空きがあることがあります。
これは、上記で述べたとおり、順番待ちリストに断られ続け、定員に達さない保育園があることがあるからです。
以上で、『保活セミナー』でお伝えした内容は記載しました。
それでもやっぱりわからない!という場合は、とにかく役所の窓口に行きましょう。
役所の窓口で何を聞いたらいいかわからない、不安な方はたぞえ麻友までお声がけください。
問い合わせフォームはこちらから↓
https://www.mayutazoe.com/contact/