議会
6月のハイライト
<児童虐待のない目黒を実現するための決議>
7月に入り、暑い日が続いていますね。ちょっと前に遡って、6月の議会活動についてお伝えします。
3年ほど区議として活動させていただいていますが、今回の議会は特に印象に残りました。というのも、今回の目黒区議会では、
「児童虐待のない目黒を実現するための決議」を行い、
全議員一致で可決したからです。
(『決議』は議会の決意・意思表明といったらいいかな。)
この決議に至った背景はお察しかと思いますが、3月に起こってしまった目黒区東が丘の5歳の女の子の虐待死です。
3月に開催された「予算特別委員会」でも私も含め多くの議員が今回の虐待死について、また虐待を防止するための行政対応について発言、質問をしています。
そしてその後の手記の発表において日本全国そして現場である目黒区において悲しみの渦が巻きおったことから、議会で各々が発言するだけでなく議会一丸となっての決意表明に至りました。
議員は1人1人が区民の代表でありますが、問題意識の違いやイデオロギーの違いなど背景は様々で、日頃は意見が食い違うこともあります。しかし、今回の問題は議会としての姿勢を34人(36人が定数ですが、2人欠員)として意思を表明しました。
児童虐待のない目黒を実現するための決議
今年3月、あまりにもつらく悲しい、児童虐待死事件が発生し、尊い小さな命を救うことがかなわなかったことが悔やまれてならない。亡くなられた幼児に心からの哀悼の意をささげる。
目黒区は、これまでも児童相談所をはじめ関係機関と連携しながら、児童虐待の早期発見及び再発防止に努めてきたところである。本事件に関しては、児童相談所や警察署を所管する東京都、転入前の香川県、目黒区の子ども家庭支援センターなど複数の行政機関や自治体が関与する中で、深刻な事態を防げなかった制度上の仕組み等の課題に向き合っていかなくてはならない。
目黒区議会は、広く児童虐待を未然に防ぐ観点から、子育て中の保護者の不安を払拭し、家庭が孤立することがないよう、さまざまな場面で訴えてきた。
さらに、児童相談所等の目黒区への運営移管に関して、財政支援・専門職人材の確保や育成支援について、既に国や東京都に強く要望しており、引き続き区行政と共に議論を重ねていく。
私たち目黒区議会は、この度の虐待事件の経緯を見つめ直し、今後とも児童虐待のない社会に向け、行政各機関との一層の連携や情報の共有を行っていく。
そして、すべての方々と手を携えながら、地域で子どもたちの命を守り、安心して生き生きと成長して行けるまちづくりに全力で取り組んでいくことを誓いここに決議する。
平成30年6月20日
目 黒 区 議 会
※オレンジ色は、児童虐待防止のメッセージを込めたオレンジリボンになぞらえて。
(↓クリックするとPDF版の決議文が表示されます)
児童虐待のない目黒を実現するための決議
今回の事件は、目黒虐待死と言われ、我々区議会議員にも、そして目黒区役所にも様々なご意見が寄せられています。
もちろん、各々ができたこと、できなかったことの整理は必要ですが、児童相談所については国や都が担っている事業です。
こちらを変えることはもちろん働きかけしていきますが、我々基礎自治体と言われる最も身近な地域に携わる者として自分たちができることを一つ一つしていきます。
多くの方が、「私は何ができたのか」「私は何をしたらいいのか」と感じています。一人一人ができること一緒に考えませんか?